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心理学の視点で観るべき映画

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心理学の視点で観るべき映画

ナルニア国物語/第一章:ライオンと魔女
・四人の兄弟が体験したナルニア国での冒険ファンタジー。
・原作者が実際に体験したことが元になっているのでは?と思えるほどナルニアの入口がリアル。劇中では少女ルーシーが衣装タンスの中で雪が積もった松の葉に触れてビクッとしていたが、実際に触れたのはタンス内の装飾品で、冷たい金属の尖った所に触れた瞬間、ナルニアへの扉が開いたのだと思う。手の平にチクッと刺さった痛みと冷たさは、戦争の恐怖と疎開先での不安とシンクロする。さらに戦時下のイギリス国民の心理状態とナルニア国の状態もシンクロしている。
・ナルニアから現実世界に帰った時の切なさと、四兄弟が大きく成長した感じが良い。
・カーク教授は原作者のルイスさんだと思う。
・「人間は魂を所有してるのではなく、魂そのものである。人間が所有しているのは肉体である」C.S.ルイス。



オズの魔法使(1939年 米)
・原作未読、予備知識なしで観ました。CGに慣れているせいか映像が新鮮でした。初めはジャケット詐欺かと思った。
・作り手目線で見ると驚きの連続、[巻き戻し][一時停止]で忙しかった。
・物語は、主人公の少女ドロシーの無意識と愛犬トトが彼女に見せたファンタジー。犬とあの世は繋がってます。
・オズの国は現実世界と対になっている。西の悪い魔女は大地主のガルチさん、案山子とブリキ男とライオンはゲイル家の使用人、オズ大魔王はマーベル教授で間違いない。次は推測ですが、北の良い魔女はエム叔母さん、東の悪い魔女は家出したドロシー。反省したドロシーに靴が移ったという解釈はどうでしょう。
・子守歌同盟やペロペロ飴組合は日本人にない発想でアート的なキモさがある。他にも自転車を漕ぐガルチさんや天才子犬、案山子の足の動き、悪い魔女の登場シーンにも注目。
・ブリキ男のダンスはMichael Jackson - Smooth Criminalの斜め45度の元ネタ?マイコーこの映画好きそうだし。
・赤いルビーの靴について。ルビーは情熱や強烈な個性、自己顕示欲を表します。一方、原作の銀の靴は充実感や幸福の象徴で、重要なメッセージを伝えている暗示。物語的に後者が正しい色で、前者は映画スターを表していると思う。大人たちの欲望が靴の色を変えた?
・緑色の光を放つエメラルドは、心の平和や安らぎを表します。つまり「やっぱり、おうちが一番」。
・DVDの特典がマニアック。音声が11時間もある。



アイス・エイジ
・この映画の良さは、人類の祖先である赤ちゃんを通して、動物たちの優しさに触れられる所にあると思った。
ここからは無理やりな解釈…
・氷河の世界はマンモスである主人公マニーの自我を表現。恐らく彼は妻と子を失った絶望感から心を閉ざした。
・ナマケモノのシドは道化。サーベルタイガーのディエゴは影。赤ちゃんは生命力、幸運、希望の象徴。一緒に旅をする者たちは全てマニーの無意識。
・溶岩が氷を解かす様は、マニーの心が開く様を表現。この場合、火山がマニーで、溶岩が彼の情熱、氷が心。
・映像では、温かみのある氷の質感が好き。川の流れがリアル。



メラニーは行く!(原題:SWEET HOME ALABAMA)
・邦題にミスリードあり。物語全体の印象は原題、邦題はメラニーの性格。
・メラニーは書類にサインするのを忘れたのではなく、出来なかった。無意識側に抑圧された心的内容が悪さをして、突然声が出なくなったり、歩けなくなったり、耳が聴こえなくなったりすることがあります。
・犬が湖の中(無意識)から取ってきた骨(宝物)。メラニーへのメッセージ?
・ジェイクが大切に持っていたガラスの閃電岩は彼の純粋な気持ちを表している。
・銀行爆破事件が面白い。たぶん猫がメラニーで、銀行がアンドリュー。ダイナマイトがメラニーの抑圧された感情、つまりジェイクへの愛。導火線の長さがメラニーとジェイクの心の距離。点火が雷に打たれたメラニーの夢。
・TVドラマ「24」のクロエ役でブレイクする前のメアリー・リン・ライスカブや天才子役のダコタ・ファニングが出演しています。脇役達がとても良い。



プロフェシー(2002年、原題:The Mothman Prophecies)
・謎の蛾男にまつわる怪奇現象と実際に起きたシルバー橋の崩落事故がジョンとコニーの無意識の願望実現に利用される話。
・セカイ系は虚構の現実化を描くが、「プロフェシー」は虚構と現実の等価化を描いていると思われる。つまり怪奇現象という虚構を現実化、さらに橋の崩落事故という現実を虚構化して、二人は願望を実現した。
・録音した電話の声の分析シーンが変。おそらくジョンの妄想。
・コニーの予知夢が心理的に良く出来ている。彼女のキャラ設定も良い。



ナイトミュージアム
・主人公ラリーの魂が生み出すファンタジー体験。もちろん幻覚でも現実でもない。話の半分ぐらいは実際にありうる。いや15%はある。
・石板が盗まれる辺りからの展開がアイデア満載で凄い。
・アッティラの心理治療に結構な時間を割いている。
・夜警ものにTVドラマ「24」のキーファー・サザーランド主演の「ミラーズ」がある。こちらは廃墟デパートが舞台のホラー映画。停職中のジャック・バウアーの夜警アルバイトとして見ても違和感ないです。ジャケットにジャック・バウアーって書いちゃってるし。



A.I.
・まさか宇宙人が出てくるとは思わなかった。だが荒唐無稽ではない。間違いなくスピルバーグは宇宙人を知っている。尚、実際の設定は、宇宙人ではなく進化したロボット。
・ブルー・フェアリー(希望)は海の底(無意識の深部)にある。
・丁寧な作り、緊張感のある映像、作り手達の熱意が伝わってくる良い映画。



メン・イン・ブラック2
・エージェントJがアニマを救出して地球を救う。
・MIB1はエージェントKがアニマを意識化して銀河を救う。
・ラストはかぐや姫?



エターナル・サンシャイン
・ケンカ別れしたカップルが互いの記憶を消す手術を受けるが、途中で間違いに気づいた彼はアニマの隠し場所に奔走する。
・アニマを隠すより、必要なのはただひとつ。この答えは真実だ。



ラッキー・ガール
・マダムZが主人公アシュレーを占った3枚目のカードは何?
 1枚目=魔術師
  字幕:いつも幸運に守られてきたわね。
  吹替:その幸運は常にあなたの上にある。
 2枚目=運命の輪(逆位置)
  字幕:運勢が引っくり返るわ。
  吹替:誰かと運命が逆になるかも。
 (ここでアシュレーがその場を去る)
 3枚目=???
  字幕:今に泣くよ。
  吹替:大変だありゃ。
 予想:マダムZの驚きの表情から「塔」を思い浮かぶが、物語的に死と再生を意味する「死神」が適当。
・大人数が変性意識状態になるパーティー会場やお祭りは不思議なことが起きやすい。電子を使った確率の実験でも異常な偏りが確認されています。



クローバーフィールド /HAKAISHA
・シンプルなセカイ系※。
・例えるならアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくる閉鎖空間の実写版。
・会いたいという二人の想いが謎の怪物を共時的に出現させる。
・プライベートビデオ風なのに役者が映画の演技をする不自然さと、生死がかかった状況でもカメラをまわし続ける不可解さが気持ち悪い。これも危機における認知的不協和の演出?


※セカイ系
・「自己の謎」の解決が「世界の謎」の解決に直結するような意味論の形式を持った、『新世紀エヴァンゲリオン』を出発点とする作品群のこと。
・主人公とヒロインを中心とした小さな関係性の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、『世界の危機』『この世の終わり』などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと。
(宮台真司著「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」の註釈から抜粋)

・ユング心理学でいう人間の魂が生み出すファンタジーのひとつ。頭の中の空想と違い、現実に体験するファンタジーで、いちど動き出すと止められません。
・M・ナイト・シャマラン監督作品の「サイン」は完成度の高いセカイ系洋画のひとつ。ユング派必見。



プッシーチャッツ
・音楽CDにサブリミナルCMを仕込み、ユーザーをマインドコントロールして金儲けを企むのだが…。
・現在、CDの音よりアナログレコードの方が心地よいことが判っているので、聴覚識以下に仕込んだサブリミナル情報は効果があるのかもしれない。
・映像にも大量のCMが仕込まれているので、いくつあるのか探すもの面白い。
・放送法が適応されないネット動画はやりたい放題で、高度な技術を使ったサブリミナル映像を仕込んでいる動画もあります。特に繰り返し見る動画に気をつけましょう。



嵐が丘(1939年)
・面白さのパターンの代表的な例。「小池一夫の誌上劇画村塾」より
 1)主人公を成長させる。
 2)能ある鷹はツメをかくす。(水戸黄門)
 3)強いライバルを倒していく。(スポーツ)
 4)復讐物
 5)三角関係
・「嵐が丘」の場合
 1)幼少期から中年期
 2)鷹の爪は後で判明
 3)なし(ヒースクリフにキャシーの夫へのライバル意識はないと思う)
 4)鷹の爪でヒンドリー家を買収
 5)キャシー、リントン兄妹との四角関係
 その他に臨場感を高める要素として「不治の病」がある。
・理想と現実に揺れるキャシーの心が今で言う「ツンデレ」。
・この映画を元に多くのドラマや音楽、舞台などが作られました。80年代の昼ドラ「○の嵐」シリーズを夏休みに見てました。当時、主役の二人はリアルに結婚すると思ってた。
・原作は未読。



マトリックス(三部作)
・英雄神話の死と再生、アニマとの結合、影との対決を描く。
・ネオが救世主になるにはマトリックス内で死ぬ必要があった。これは内的な死で、アニマ(トリニティー)と結合することで生まれ変わる。ただし内的な死と外的な死は紙一重なので要注意。
・スミスを破壊したときにネオの一部がスミスに上書きされ、ネオの対極である影が生まれる。これは一人の救世主と複数の破壊者、安定のアーキテクトと不安定のオラクルというふうに互いに補償関係にある。
・アーキテクトが提示した2択でトリニティを選択したネオ。「人類滅亡の危機」に遭遇したらアニマを救えばだいたい大丈夫。
・ネオと預言者オラクルがベンチで会話する場面にいるカラスは影との対決の予兆。キャンディーは大阪のおばちゃんのパロディ?
・最終決戦での豪雨は天と地の結合、つまり対立物の結合を表します。そしてネオは影を受け入れ、ソースに帰る。
・結局、システムの外もシステムという、永遠に続く人間の成長過程とも受け取れる。
・この映画の謎は、wikiの「マトリックスの登場人物一覧」を見ると解決します。



恋愛小説家
・メルビンの手洗い方法や照明のオンオフはやり過ぎだと思ったが、実際の強迫性障害はもっと辛いようです。
 小林司著「心の謎を解く150のキーワード」からの事例。
 1)手を一日に何百回も洗う。
 2)自宅から学校までの道路沿いの家の扉に全部さわる。
 3)枕がベッドの真ん中にないと不安で、両側を物差しで測らないと眠れない。
・キャロルが胸を強調するのは何故か?
 1)単に自分が気にし過ぎなだけ。
 2)身なりに無頓着にすることで生活に追われて余裕が無い感じを表現。
 3)男を求めるキャロルの無意識が胸元を無防備にさせた。
 4)男性視聴者のリビドーを刺激。メルビンと結ばれた時のカタルシスが目的。
 5)サイモンの絵の原点を表現するため。キャロルがバスタブに腰掛ける場面で、母性と横乳が必要だった。これによりサイモンが再生する。女性の胸で何かを表現する手法?は「アバター」にもあって、トゥルーディがナヴィ側についたことを示すのに使われている。
・メルビンのキャロルへの褒め言葉は回りくどいが、説得力がある。
・音声解説で驚く。役者が監督に意見を言ったり、アイデアを出したり、映画会社の意向にも逆らっていることに驚いた。しかも彼らの意見が通って、良い結果になっている。



ロード・オブ・ザ・リング(三部作)
・ファンタジーとは何か?
 1)自律性を持つ。頭の中の空想は止められるが、ファンタジーは動き出すと止めがたい力を持っている。
 2)人間が考え出すものではなく、どこか他の世界から、人間の心の中に湧き出てくるもの。
 3)神秘的なものに対する恐れ、圧倒される感じ、抗しがたい魅力という要素がある。
 4)無意識から湧き出てくる内容に対して、意識が避けることも圧倒されることもなく対峙し、そこから新しく生みだされてくるもの。
 5)魂の現れ。人間の魂は常にファンタジーを人間の心の中に送り込んできている。(ユング心理学では「魂の中に一人の人間が住んでいる」と考えるようです。)
・「指輪物語」の作者トールキンは次のように警告する。「妖精の国は危険なところです。不注意な者には、落し穴が、無鉄砲な者には、地下牢が待ちうけています」
※以上、河合隼雄著「ファンタジーを読む」の序章から抜粋要約
・個人的にガラドリエルがツボ。オープニングのナレーションから嵌る、怪しげな声に。



ドリームキャッチャー
・分裂していた人格の統合過程として見ると辻褄が合う。
・特典映像にあるオリジナル・エンディングによるとダディッツは33歳。カーティス大佐はエイリアンと25年間戦っているので、ダディッツのトラウマ(UFO墜落)は8歳頃に出来たと思われる。そして13歳の時に分裂した人格のうちの4人と出会う。
・ケツを食い破って出てくるエイリアン、ブルーボーイ、SSDDから想像するにトラウマの原因は性的虐待。ジョン・ウェインは謎。西部劇見ないとダメか。
・精神科医のヘンリーは超能力で読み取った過食症患者の秘密を暴露してその患者を怒らせる。
・登場人物のほとんどがダディッツの中の人格と思えば、頭の中を覗かれてもおかしくない。



カサブランカ
・主人公リックの中年の危機を描く。
・国の現状に不満はあるが、リックの経営する酒場は繁盛していた。そんな時、偶然通行証が手に入り、かつての恋人が夫と来店する。
・出国ビザ購入資金を稼ぎに来店した新婚夫婦の妻との会話でリックが動揺したのは何故か?
 1)今の自分がどんな人間(ルノー署長と同類)であるかを気づかされた。
 2)署長に彼女の純愛を壊される様を想像したら、ロマンティックなアニマが壊れた。
 3)若妻の事情とイルザをダブらせ、何も知らず腹を立てていた自分を恥じた。
・ルーレットの出目22番は2組の夫婦を勝たせる(出国させる)意味?
・ラズロ夫妻の出国、店と従業員の生活、ルノー署長の立場、店を営業停止にした少佐のチェックメイト、そして自分の居場所、全てをクリアするシナリオを考えるリック。結末やいかに。
・「君と過ごしたパリの思い出がある」はアニマの意識化。リックは危機を乗り越えた。
・サムのピアノと歌やバンド演奏は酒場と映画の雰囲気を良くしている。女性歌手の歌声は涙腺を刺激する。
・密度の濃い100分。完成度高いです。



第三の男
・三流作家ホリーの個性化の過程での影との対決だが、影の統合ではなく排除を描いている。
・夜中に現れた風船売りの老人は警告を示す。風船を買ったペイン軍曹はその後の捕り物劇で銃弾を受けて倒れる。
・アンナが冒頭の葬儀で棺に土をかけずに立ち去ったのは、棺の中身を知っていたから?最後の葬儀では土をかけた。
・三流作家ホリーはとことんカッコ悪い人物として描かれている。
 1)彼の小説の愛読者に顔を殴られたり、オウムに指を噛まれたりする。
 2)バーでおばさんから花を買うが、視聴者におばさんを買うのかと思わせるような演出がなされている。
 3)その花を贈ったアンナに名前を間違われる。
 4)殺人犯と疑われ、住民に追い回される。
 5)現代小説の講師を頼まれたが全く務まらず、呆れた聴衆が全員帰ってしまう。
 6)やたら人の名前を間違える。キャロウェイ少佐の名前は2回間違えた。
 7)アンナに振られる。
・影の統合に失敗したホリーがアンナに振られるのは当然としても、ハリーの悪を受け入れるにはどうすれば良いのだろう?
 河合隼雄著「昔話の深層」にヒントになりそうな文章を見つけたので少し省略して紹介したい。
 「トリックスターの話のなかには、彼が失敗してしまって袋だたきに遭ったり、殺されそうになったりするところを描いているのもある。トリックスターは低次元においては、単なるいたずら好きの破壊者であるし、高次元でのはたらきは、新しい秩序や建設をもたらす英雄的行為となるのである。確かに、人を騙すことなどは悪いに違いないのだが、それが結果的には道の建設という善に変化するところがトリックスターのはたらきの特長なのである。しかし、問題はトリックスターの破壊力が強いときは、それは古い秩序を壊すのみでなく、新しい建設の可能性まで根こそぎ奪ってしまいそうに感じられることである。我々はそれが単なるゴロツキの破壊者か、創造的な英雄なのか見分けることができないのである。」
・"第三の男"は対立物の結合に必要な"第三のもの"という意味も含んでいるのだろうか。



マン・オブ・スティール
・新聞記者ロイス・レインの個性化の過程を描く。
・ロイスの「言葉のアニムス」が暴走。会社に無断で記事を流出させた彼女は停職処分となる。そして、人類滅亡の危機に。
・クリプトン星は集合的無意識、クリプトン人は元型、地球はロイスの自我。
・クラーク・ケントはアニムス、ジョー=エルは老賢者、ケント夫妻はペルソナ。
・ゾット将軍は自我を圧倒する者、ワールド・エンジンは自我を破壊する装置。
・クラークは地球に来て33年なので、ロイスは33か34歳で彼と同じ年齢。ケント夫妻の強固なペルソナによってアニムスが強いコンプレックスとなる。
・危機を乗り越えたロイスは自身のアニムスを受け入れ、意識化する。映像ではクラークとのキスで表現。
・現実に戻ったロイスは内界と外界が奇妙な一致を見せるシンクロニシティを体験する。



ターミネーター4(原題:TERMINATOR SALVATION)
・いくつかの対立物の合一が見られます。
 1)人間と機械の体を合わせ持つハイブリッドのターミネーター。
 2)抵抗軍の味方であり敵でもある潜入型ターミネーター。
 3)死刑囚の心臓を人類の救世主に移植。
・マーカスの動力源は核なんだろうか?心臓だけであれだけの力は出せないだろうし、何も食べないし。
・スカイネットがマーカスを操れたのは無意識レベルだけで自我意識で抵抗された。これがこの映画のテーマである「人間と機械の違い」なのだが、社会的洗脳を受けた私達と大差ないと思った。
・金属剥き出しのT-800は怖い。



ギフト(2000年)
・3人の子を持つ母親アニーの成長と占い師としてのアイデンティティの回復を描く。
・シングルマザーの苦悩から心的危機に陥る主人公アニー。それを心配した長男が忠告するも聞く耳持たず。
・アニーの車の閉まらないドアや全開の窓ガラスは、未知の世界や新しい出会い、災を暗示します。
・警察はジェシカ捜索の協力をアニーに依頼。その説明をする保安官の背後の窓にドニーの車に似た赤色のトラックが通過するのが一瞬見えます。これはドニーに疑いの目を向けさせるためのサブリミナル映像。ただし気づかれると効果は無くなる。ちなみに日本でも占い師に捜査協力を依頼することがあります。
・アニーが飼い犬の頭を撫でた時、ジェシカのビジョンを見る。犬は冥界の使者とも言われます。奇妙なことが起きたら要注意。
・青いダイヤモンドは性的虐待。



バットマン ビギンズ
・スーツ姿のブルースは男前。前半の放浪の旅シーンでは主役のオーラを感じなかった。
・レイチェルがブルースに渡した誕生日プレゼントの意味とは?
 矢は非難や愛情を表します。なのでブルースのプレイボーイ生活を非難しつつも、昔のブルースに戻って欲しいという願いが込められていると思われる。「矢の先」は二人が結ばれるときにブルースからレイチェルに渡されると良いと思う。
・患者がつぶやく「スケアクロウ(かかし)」について、クレイン博士の解説
 字幕「患者は自分を苦しめる何者かを幻覚の中に見る。ユングの元型のどれかで、彼の場合はスケアクロウだ」
 吹替「妄想の対象はほとんどの場合、患者の内面ではなく外の世界に存在します。これは大抵ユングの元型と一致する。この場合はかかし、スケアクロウ」
・株式公開して直ぐに会社を乗っ取られるとはこれいかに。



宇宙戦争(2005年)
・主人公レイのダメ親父からの脱却願望が、宇宙人を引き寄せ、トライポッドという兵器が人類を脅かす。
・本当の宇宙人は地下室にいた中年男のハーランで、レイは娘を守るために狂ったハーランを黙らせるかの決断に迫られる。
・前半のレイは銃を持つ手が震えて引き金を引けず銃を落としていたが、果たして?



サイン(2002年)
・主人公グラハムの神への信仰願望が世界各地にミステリーサークル、UFO、宇宙人を出現させる。
・最終決戦は宇宙人との対決だが、実際の相手はテレビ。ラジオやレシーバーや本、どれも水に弱い。
・家の窓から外の景色を意味ありげに映すシーンがあって、窓ガラスが波打っているので景色が歪んで見えます。これは見る者の心が歪めば外界も歪んで見えるという例えか。
・深刻な内容な割にギャグ満載。
・M・ナイト・シャマラン監督作品で、この「サイン」と「シックス・センス」は完成度が高い。


ヒント
・UFO … 未知の体験をする前ぶれ。
・ミステリーサークル … 誰が作ったのかよりも、見た人の心にコンステレート(布置)したかどうかを重視する。
・宇宙人 … 重要なことを知らせるメッセンジャー。重大な決断を迫る者。映画では視聴者に分かりやすく目に見える形で表現しているが、実際は創造的な方法で心の中に現れる。



ラブソングができるまで
・ラブストーリーなのに宇宙人が出てきたのでビックリした。この様なサインを見逃してはいけない。
・「愛に戻る道」は良い。
Hugh Grant & Haley Bennett - A Way Back Into Love (lyrics)
https://www.youtube.com/watch?v=m3Ztq2hu5Kg



アバウト・ア・ボーイ
・自由気ままに生きている独身男性の少し社会化する過程を描く。
・突破口はトリックスター的存在の子供。
・ウィルのように肉欲のアニマに支配されている人はいずれ厄介な問題に巻き込まれる。とはいえ中年の危機にあるように、元型が活性化すると自分の意志ではどうにもならない怖さがある。肉欲のアニマの一撃で社会的地位を失う場面をよく見ます。



イン・ハー・シューズ
・社会に埋没している姉の個性化、欲望のままに生きている妹の社会化過程を描く。
・現実的な内容なので、非現実を満喫したい人には不向き。



ブルークラッシュ
・フロイトの理論、トラウマになった出来事を再体験することでの除反応が描かれているのだが、レビューサイトで、「どうやってトラウマを克服したのかが分からない」という意見をいくつか見つけた。劇中でその訳を理解されるような演出が必要だと思った。
・当時、斬新な映像で話題になっていた記憶がある。



ハリー・ポッターと賢者の石
ユング派は避けて通れない「賢者の石」。



パラノーマル・アクティビティ
・低予算ながら恐怖を感じるさせる多くのアイデアが光る映画。
・男の好奇心や冒険心が彼女を精神的危機に陥れ、大惨事を引き起こすパターン。
・後発のUFOロズウェル事件を題材とした「マジェスティック12」も同様。アマゾンで酷評されているが自分の評価は高い。



ミステリー・ゾーン①(原題:THE TWILIGHT ZONE)
・25分弱の短編が3本入ったDVDで、その中の「死神につかれた男」が秀逸。
・主人公は引退間近の露天商人ルー・ブックマン。彼は死神に死を宣告されるが、上手く交渉して執行猶予を取りつける。そんな時、ルー宅に遊びに来る少女マギーが交通事故に遭う。そこからルーと死神の対決が始まる。



フォーチュン・クッキー(2003年)
・主人公は精神科医テス・コールマン博士で再婚を控えた二児の母。
・セラピストなのに、娘のアンナとは衝突ばかり。
・ある日、アンナと中身が入れ替わるというぶっ飛んだ展開に。それによって相手を理解していく。
・テスの婚約者であるライアンが善く出来た人で、彼女達の対立を止揚する存在。



Mr.&Mrs. スミス
・この映画は危機を迎えた夫婦のカウンセリング場面から始まる。
・やがて心の状態とシンクロするように修羅場が訪れる。
・全てを破壊、再構築して夫婦が生まれ変わる過程を描く。



フライトプラン
・主人公は一児の母カイルで元航空機設計士。夫の死を乗り越えて再生する母を描いたサスペンス。
・機内でカイルを味方する者が一人も居ないという絶望の中で見出す希望の光。
・そして、愛娘を救出するため、宇宙人との最終決戦に挑む。
・セラピストが出てきます。セラピー後にカイルが大暴走!
・非常に過酷な体験を味わうと脳のシナプスが再組織化され、妄想、幻覚、抑うつ、記憶喪失などの障害が出ることがある。



プロデューサーズ(2005年)
・中年の危機と自己実現を描いたミュージカル映画。
・会計士レオ・ブルームは独身男性で性目標倒錯?からくるヒステリー持ち。
・ブロードウェイ・プロデューサーのアルヴィンに出会い、運命の輪が動き出す。
・レオが仕事中に自分らしく生きることを決意した瞬間、上司が叫ぶ「自尊心に目覚めた反逆のにおいがするぞ!」
・ついに彼は念願のプロデューサーの道へ。そして理想の女性と結婚し、病気が治る。スーツの色に注目。
・女優ユマ・サーマンがデカい。



ホステージ(ユング派必見)
・ブルース・ウィリス扮するジェフ・タリー警察署長が1年前の人質事件の落とし前をつけるサスペンス・アクション。
・序章でジェフが使っていた交渉用の携帯電話と、あとに出てくるマイキーの靴。これが現実に起こりうるから怖い。靴は社会的役割を表します。
・ジェニファー部屋の物置の扉に貼ってある6枚のタロットカードがスミス家を占ったもの。
・スミス家人質事件の任務から外れたジェフだったが、トミー部屋のテレビに映るジェフ、その正面にトミー、うしろに宇宙人人形。これでジェフと人質犯の対決が確定。
・マースとってジェニファーは霊的アニマ。母への想いが霊的にまで高めたのだろう。
・DVDのタイトル、少年の赤い服、金の腕時計などの小道具がサスペンスを盛り上げる。
・スミス氏の仕事と顔、そして現実で進行中の事件。黒幕は?と考えると、誰か消されるんじゃないかと心配になる。



チャーリーとチョコレート工場
・児童書が原作、ジョニー・デップ主演のファンタジー映画。
・まず、チョコレート工場を主人公ウォンカの意識、工場の外を無意識、招待客を彼の自我を脅かす者とする。
・ウォンカが克服している食欲、物欲などの過剰な欲望を撃退するのは朝飯前で、同伴者共々お灸を据えます。
・しかし最後に残ったチャーリーは彼が今まで避けてきた問題であった。
・ウォンカはチャーリーの助けを借りてその問題を克服する、という物語。
・道端に落ちていたお金の意味を考えてみた。
 1)ウォンカが落とした大事なもの。
 2)チャーリーにとってのウォンカの価値。
 3)お金では買えないもの。
・他にも、燃える人形、ウンパルンパ、靴磨きなどの意味を考えるのが面白い。
・無意識の深~い所にある宝物は、チャーリーのおんぼろの家の様な所にあります。



アバター(2009年)
・ジェームズ・キャメロン監督作品で3D映像が話題になりました。
・ドラゴン退治と錬金術を組み合わせた主人公ジェイクの自己実現の物語。
・第一質料:ネイティリとトルーク。
・黒化:ジェイクはイクランと絆を結び、ネイティリと契りを交わした後、裏切り者としてオマティカヤ族から追放、アバター計画の任務からも外され軟禁状態に。
・白化:研究所を脱出したジェイクは”最期の影”と結合して、伝説のトルーク・マクトが誕生。
・赤化:再びオマティカヤ族に迎えられ、15部族が集結、ドラゴン(大佐)を倒す。
・そして、人間ジェイクとアニマ(パンドラ星=エイワ)と結合して、真のナヴィ人ジェイクが誕生!
・ジェイクのアニマイメージは、緑があった頃の地球。
・情報量が多いので見るたびに新しい発見があります。



レディ・イン・ザ・ウォーター
・恐れや悲しみで沈んだままの人が自身のアニマを意識することで再生するお伽噺。
・そのお伽噺に本来登場しない者(映画評論家のファーバーさん)を紛れ込ませてみた的ファンタジー映画。
・ストーリーという名の女性をヒープのアニマとすると、ソファーで二人がくっついているという不可解な状態や彼女との会話で吃らないこと、懺悔によってストーリーの足の傷が消えたことに納得がいく。
・彼女の住処であるプールは無意識の入口で、住人の忘れ物がある所は個人的無意識、取っ手が壊れた扉の向こう側が集合的無意識だろうか。
・ヒープがプールサイドで転倒した後は、お伽噺ファーバー編の始まり。プールに落ちたはずなのに服が濡れていないのは筋書きが変わったことを示す?
・最後は鷲と去って行ったと見せかけて~実はプールの中でした的なアングル。
・サウンドトラックが良い。



マッチスティック・メン
・天才詐欺師である主人公ロイは強迫性障害からくる潔癖症持ち。このような症状は本当の自分である自己からの警告だ。
・ごく普通の生活を望むロイの無意識がとんでもない災難を引き起こす。
・最後の再会のシーンでロイが言った「(名前は)もう知ってる」には和まされる。
・監督はリドリー・スコット。サウンドトラックが良い。音楽はハンス・ジマー。



ハプニング(2008年)
・結婚という通過儀礼に失敗したダメ妻が、夫婦愛に目覚めるまでの過程を描く。
・多い集団から異変が起きるのは、社会からの解放を示唆しているのか。しかし孤独に暮らす老女を見て、やはり一人ではダメということになる。
・エリオットが鳴らしたベル(飼い犬の呼び鈴)で現れた老女と会話するが、これはエリオットや彼に近しい人物に危機が迫っていることを示す。
・そしてクライマックスは、3人の決死の再会。これが本当の結婚式になる。
・娘のジェスはアルマに否定的だったジュリアンへの罪滅ぼしか、それとも両親を失った子供達への癒しか。



ターミネーター3
・周りでが吼えている中、檻の中のジョンと会話するケイト。これはケイトや彼女の近しい人に危機が迫っていることを示します。
は身代わり。女ターミネーター(TX)の目標は人間(抵抗軍)なので、代わりに飼い主が犠牲になった。この場合、猫が身代わりとなる飼い主を連れてきたと考える。
・ジョンは山道をバイクで走行中、鹿を避けたときに転倒して怪我を負う。そして身元がバレない動物病院へ。そこでケイトと運命の再会。動物が係わっていることが面白い。
・心理学をプログラミングされたシュワネーター曰く、「怒りは絶望より役に立つ」。
・印象に残るシーンが多いので好きな映画です。クレーン車が縦に転倒、棺を担いだシュワネーターが機関銃をぶっ放す、TXが磁場発生装置に磔になって溶ける。シュワネーターの首もげは除く。



危険なメソッド
・ユングやフロイトの心理学をかじっている人に必見の内容です。
・ユングとグロス博士のやり取りが面白い。ユングの不倫をフロイトが画策したような印象を受けるが、ザビーナとの関係はグロスに会う前かららしい。
・妻から贈られた紅い帆のヨットでザビーナと寝るユング。
・外在化現象の音が想像していたのと全然違った。たぶんザビーナのお尻とフロイトを叩く音の3種類が混ざってる。
・ユングの眉間のしわ、勝負演技のザビーナ、フロイトの口調、良いです。映像も綺麗。
・ザビーナ「もし性行為が相手と融合することなら、個は個の中に没入し、自己は破壊されてしまう。だから自己防衛が働いて性は抑圧される。本当の性衝動は自我を破壊するが、新たな存在を生む創造的な力でもある。」
・ユング「病気の正体を探るだけでなく、患者の再生を助けたい。患者が目指す人物に導きたいんだ。正気の医師には治せない。」



メン・イン・ブラック
・中年男性Kの心的危機を描く。危機は人類でなく銀河で、やたらスケールが大きい。
・怪物に飲まれたKは、その体内で宝物を見つけて帰還するという死と再生をテーマにした英雄神話。
・ゴキはほんと気持ち悪いが、危機における認知的不協和の気持ち悪さを表現するためと思われる。オープニングのトンボのどアップから危機が始まってます。
・最後の新聞の見出しが良い。「35年間、眠り続けてた男が恋人の胸へ」
・これを現実の出来事に置き換えると… 1961年、Kは意中のエリザベスに花束を贈りに彼女の家に行く途中、事故に遭って昏睡状態に陥る。夢の中でMIBの一員になる。35年後、銀河を救うために戦った怪物の体内で魂(アニマ)を見つけ、目覚めた。
・もう一つは、サブカル青年Kは失恋を契機にオカルトの世界に没入し、闇(MIB)を彷徨う。35年後、心的終末の危機を迎えるが、ここ一番の勇気が出て偶然宝物を見つける。そして現実に帰る。
・サントラ良いです。エンドロールに流れる曲のイントロがカッコイイ。



フィフス・ウェイヴ(原題:The 5th Wave)
・女子高生キャシーの心的危機を描くのかと思いきや、意外な展開になる。
・意外その1:憧れの同級生ベンがいるにもかかわらず、異星人のエヴァンと寝る。この時点でベンの生死は未確認ではあるが…。
・意外その2:ベンの目の前でエヴァンとキスをする。
・異星人襲来前をキャシーの意識、後を無意識の世界であるなら彼女の態度は理解できる。ベンはアメフト部のキャプテンで、エヴァンはイケ面マッチョ体型。どちらも力のアニムスだ。
・物語はつづきがあり、最後まで見ないと解釈は難しいが、仲間と戦いを重ねる過程でキャシーのアニムスが発展し、最終的にベンと結ばれるのかもしれない。
・気になったこと:ベンのあだ名が「ゾンビ」。



レッド・ドラゴン(2002年)
・犯罪精神科医、レクター博士3部作の第1章。映画では「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に続く3作目で、連続猟奇殺人犯Dの物語。
・まず、変に思ったのがD宅に祖母の肖像画が飾ったままなこと。Dの中のもう一人の人格が自我を支配するために飾らしているのだろうか。これは怖い。
・Dが木に刻んだ文字「中」は麻雀の三元牌の「中」でレッド・ドラゴンとも言われる。つまり、中の龍=無意識の龍=グレートマザー=祖母。しかも普遍的悪と結合した怪物。
・Dが恋をすると英雄神話のように倒されるのを恐れるドラゴン。ここから自我とドラゴンの戦いが始まる。
・おまけ:全裸でリーバを探すDはフリチン。何かプラプラしてます。
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